素材表示の数字はすべて読む
Darn ToughのHiker 1466は、メリノウール61%、ナイロン36%、ポリウレタン(ライクラ)3%です。メリノの靴下として売られていて、それは間違いではありませんが、3分の1以上はナイロンです。このガイドに載っている靴下のメリノの割合は、39%から74%まであります。メーカーによっては、同じモデルでも色ごとに違う素材構成を示しているので、比べるときは品番と色までそろえましょう。
半分以上がウールなら「ウールの靴下」と呼ぶ
靴下全体の半分以上がウールなら、このガイドではウールの靴下と呼び、そのウールがすべてメリノならメリノの靴下と呼びます。30〜49%ならウール混紡(ウールがメリノならメリノ混紡)です。30%未満のときは主な繊維の名前を挙げ、ウールの割合を横に添えて、「ナイロン主体、メリノ19%」のように書きます。
この2つの線は、ザ・ウールマーク・カンパニーが公開している仕様から取っています。「ウールマーク・ブレンド」のマークは新毛50%以上、靴下も対象に含む「ウール・ブレンド」のマークは30〜49.9%です。米国の法律には、ウール混紡と呼べる割合の決まりはありません。EUの法律の決まりは一つだけで、混紡のウールを「バージンウール(新毛)」と表示できるのは、そのウールがすべて一度も製品に使われていない新毛で、混紡全体の25%以上を占める場合に限られ、そのときは素材構成をすべて示す必要があります。割合だけでは、その靴下にどちらかのマークが付いているとは言えません。そのため、商品名に「メリノ」や「ウール」とあるモデルには、素材構成をすべて並べて載せています。層が分かれた靴下は靴下全体の割合を出さないので、層ごとに読んでください。
ナイロンは強さ、ポリウレタンは伸び:繊維ごとの役割
メリノは、メリノ種の羊からとれる細くて柔らかいウールです。ナイロン(ポリアミド)は丈夫な化学繊維で、靴下のつくりの大部分を支えています。ポリウレタン、エラスタン、スパンデックス、ライクラは、同じ系統の伸縮性の繊維です。ポリエステル、Coolmax(クールマックス)、Polycolonは、ウールの代わりに使われる化学繊維です。テンセル、ビスコース、竹由来のレーヨンは、植物のセルロースからつくられます。アルパカやカシミヤは、ウールと同じ動物繊維です。
層が2つなら、素材表示も層ごとに読む
インナーとアウターのセットでは、化学繊維のインナーとウールのアウターを組み合わせていることがあります。防水ソックスには、内側と外側の編み地の間に防水膜があります。層ごとに分けて読みましょう。足して1つの合計にしたり、内側が化学繊維だからといってセット全体を「ウールなし」と呼んだりはしないでください。
産地や認証は、素材構成とは別の情報
「US merino(米国産メリノ)」や「RWS認証」は、ウール部分がどこで、どのように育てられたかを示すものです。それでウール・ナイロン・ポリウレタンの靴下がウール100%になるわけではありません。リサイクル素材やヴィーガンの表示も別々の情報で、それぞれ対象の範囲が違います。
アルパカかメリノか:靴下全体で比べる
このガイドでアルパカを含む靴下は、PAKAのTrail Crewだけです。メーカーの素材表示はベビーアルパカ32%、テンセル7%、再生ナイロン57%、ポリウレタン4%で、アルパカよりナイロンのほうが多く、アルパカ100%ではありません。アルパカは動物繊維なので、この靴下はウールなしには入りません。
アルパカの靴下とメリノの靴下は、靴下全体で比べます。PAKA Trail Crewはクルー丈で、かかとまで延長したクッションがあります。Darn Tough 1466はマイクロクルー丈で、足裏にクッションがあります。PAKAのサイズ表は米国メンズ6から始まります。Trail Crewの製品ページには洗濯機で洗えるとありますが、乾かし方の記載はありません。メリノの靴下で乾燥機が使えるからといって、この靴下にも当てはめないでください。詳しくはPAKA Trail Crewのページを見てください。
- 32% ベビーアルパカ
- 7% テンセル
- 57% 再生ナイロン
- 4% ポリウレタン
この構成のうちアルパカは32%です。この比率で暖かさや乾燥時間はわかりません。
表示が食い違うときは「不明」として扱う
品番、販売地域、色、JANコードを、メーカーの現在の製品ページとパッケージで照らし合わせます。それでも食い違うなら、どちらかを選ばず、素材構成は不明として扱いましょう。このガイドで把握している例は、訂正のページにまとめています。
この情報からわからないこと
繊維の表示からは、靴下がどれだけ暖かく感じるか、どれだけ早く乾くかはわかりません。クッション、編み、丈、フィットでどちらも変わりますし、共通の尺度を公表しているメーカーもありません。まずフィットとクッションで選び、繊維はその次に考えましょう。